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五木村歴史文化交流館ヒストリアテラス五木谷
特別企画展「九州山地の焼畑文化」関連イベントセミナー『山の文化の力-九州山地からの発信-』
九州山地は日本列島を代表する山地であり、先史時代から現在まで山の文化を維持してきた地域であります。
しかし高度経済成長以降、人口は減少して高齢化率も高く、山の文化の継承が危機に陥っています。
今回、10月7日(土)からヒストリアテラス五木谷において特別企画展「九州山地の焼畑文化」が始まるにあたり、県や市町村の壁をとって「各村の山の文化の力の現状と新たな取り組み」について衆知を集めることで、今後の九州山地の山村における生き方を考えることを目的としたセミナーを開催します。
■日時:
令和5(2023)年10月7日(土)午後1時~4時
■場所:
五木温泉夢唄(球磨郡五木村甲2672-54 TEL0966-37-2101)
※受付はヒストリアテラス五木谷(隣接)となります。ご注意下さい< プログラム(予定)>:
【趣旨説明】「九州山地の文化の力:山の文化と継承」/池谷和信氏(国立民族学博物館教授)
【各地域からの報告】(各15分)
・ 「西米良村からの展望」(仮)/古川 信夫氏(西米良村教育長)
・ 「西都市東米良から」(仮)/上米良 久通氏(西都市銀鏡神社宮司)
・ 「八代市五家荘の平家の里とともに」(仮)/黒木 計氏(元八代市商工会議所会長)
・ 「「民俗芸能からみる椎葉村の焼畑-ひえつき節と神楽-」/森内 こゆき氏(椎葉村民俗芸能博物館山奥学芸員)
・ 「地域の特色を生かした社会に開かれた教育の創造」/田村 誠志氏(五木中学校)
【コメント】
寺嶋 悠氏(五木郷土研究会)、鈴木 良幸氏(宮崎大学地域資源創成学研究科)、川野 和昭氏(元鹿児島県歴史・美術センター黎明館学芸課長)
【質疑応答】■定員:
20名
■参加費:
300円(ヒストリアテラス五木谷入館料)
■参加申込方法:
五木村教育委員会宛てに、電話・FAX・Emailにてお申し込み下さい。申込者多数の場合は先着順となります。
■主催:
国立民族学博物館、五木村歴史文化交流館ヒストリアテラス五木谷
■協力:
■申込み・お問合せ先:
五木村教育委員会(担当:木野)
熊本県球磨郡五木村甲2672-7 TEL/0966-37-2266 FAX/0966-37-2267
Email/ t-kino[at]vill.itsuki.lg.jp
(メール送付の際は[at]を@(半角アット)に替えて送信下さい) -
10月7日(土)より12月3日(日)まで、当館と国立民族学博物館共催による特別企画展「九州山地の焼畑文化」を開催します。
また、会期初日となる10月7日(土)13時より、隣接の五木温泉にて特別セミナーを開催予定です。どうぞご参加下さい。
ヒストリアテラス五木谷 特別企画展
「九州山地の焼畑文化」
九州の中央部に位置する九州脊梁山地(以下、九州山地)は、阿蘇や霧島に比べて知名度は高くないが標高1500m前後の山並みがつづく険しい山々から構成されている。そこでは、先史時代から現在まで人びとが暮らし、ユニークな「山の文化」をつくってきた。とくに焼畑は、アワ、ヒエ、ソバなどの人びとの食をささえる作物をはぐくみ、狩猟や採集、家畜飼育とも組み合わさり、山と人とのかかわりの中心に位置するものであった。焼畑は 20 世紀後半には衰退してしまったが、今日、一部の村では焼畑を見直す試みがある。
本展示では、九州山地を対象にして焼畑だけでなく多様な生業(なりわい)や社会、そして山のくらしに根付いた芸能を紹介する。かつては日本に数多く存在した山の民の生活や文化をとおして平地部の都市を中心に動く現代社会を見て、未来を考えてみよう。
■会期:
令和5(2023)年10月7日(土)~12月3日(日)
■場所:
五木村歴史文化交流館「ヒストリアテラス五木谷」特別展示室
■展示構成:
1.九州山地に生きる
2.先史時代の人の移動
3.近世の山の道と文化の交流
4.近現代の自然資源の利用
5.近現代の山の信仰
6.今、受け継がれる山の力
■関連企画:
【セミナー①】10月7日(土)午後1時~4時『山の文化の力-九州山地からの発信-』@五木温泉夢唄
【セミナー②】12月2日(土)(タイトル未定)
【みんぱく友の会 第85回体験セミナー(募集は終了しました)】「日本文化の多様性をさぐる──佐々木高明が歩いた九州の山村を訪ねる」(企画:国立民族学博物館友の会)11月23日(木)~25日(土)■主催:
国立民族学博物館、五木村歴史文化交流館ヒストリアテラス五木谷
■後援:
熊本日日新聞社、人吉新聞社
■協力:
(写真:2023年8月中学生による火入れ体験。五木村出ル羽にて)
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五木の自然に育まれ、多くの花々が咲く時期が到来しました。
それはモノトーンであった五木の山々に華やかな彩をもたらすだけでなく、人々につかのまの幸福感を感じさせます。
そして花々の中には希少かつ人里から遠く離れた場所にひっそりと咲く花々も数多あります。
そのような花々を誰でも簡単に見ることができればと考えこの企画展を開催しました。
また、希少な植物の中には獣害や人の手により数を著しく減らしているものも多くあります。絶滅が危惧される植物を
「獲らずに撮る」
ことで多くの人がその姿を見ることができればと考えます。
また公開セミナーとして令和4年4月29日に五木村白滝公園にて「五木の野に咲く花々を見る会」を開催します。講師は環境省希少野生動植物種保全推進員の宮川続さんです。素晴らしい気候の中、散策しながら野に咲く花や植物を学んでみませんか。
この他にも令和4年5月21日(土曜日)に熊本大学薬学部の渡邊将人先生と宮川続さんをお招きして「絶滅危惧種を保全する理由」を
テーマに講演会を行います。先着20名限定です。
なぜいま絶滅が危惧される植物を保全する必要があるのかを様々な角度から学ぶ貴重な機会です。多くの方のご参加をお待ちしています。